■リズム腹式呼吸と童謡美学
令和2年2月21日(金)、プラザイースト映像シアターにおいて「リズム腹式呼吸によるボイス体幹トレーニング&童謡美学」と題する講演と歌唱指導がありました。講師は声楽家・刈谷哲郎氏と童謡研究家・高島幸代氏。刈谷氏からは腹式呼吸による正しい呼吸のやり方を、実演を交えながら指導をいただきました。高島氏からは、歌はその歌詞の持つ意味を理解して歌うことが大切であるとの話があり、実際に「おぼろ月夜」「ゆりかごの歌」など、日本の古くて懐かしいわらべ歌や童謡を全員で歌いました。
■楽しく元気にシニア体操
令和元年9月20日(金)、5班の大嶋和子さんによる「楽しく元気にシニア体操」の講義が行われました。椅子に座ったまま、あるいは立って身体の各部分を動かす体操を約1時間にわたり、指導してもらいながら実践しました。最後はリズミカルな音楽にのっての体操で、心も体もリフレッシュしました。
■活性汚泥を知っていますか?
令和元年8月23日(金) プラザイースト映像シアター
講師:中村 正雄氏(2班)
令和元年8月23日(金)、プラザイースト・映像シアターにおいて、2班・中村正雄氏による「活性汚泥を知っていますか?」と題する講義が行われました。
講義は実際の活性汚泥のサンプルや、微生物の顕微鏡写真のスライドや資料を使って分かりやすく行われました。
「活性汚泥」とは世界各地で汚水の浄化に使われている泥のことです。もともと19世紀にイギリスで偶然発見されたもので、国際特許が成立していますが、日本は特許成立前にこの技術を使った処理施設を造り、使用していました。現在、ほとんどの処理場では有機物のみでなく、窒素分の除去も行っています。
こうした微生物の世界には、無限の夢が残されています。
■素晴らしい日本語と声の出し方
令和元年7月19日(金) プラザイースト映像シアター
講師:森下奈津子氏
FM NACK5交通情報担当アナウンサー
森下アナウンサーは、FM NACK5で交通情報を担当されています。
講義のポイントとしては、声を出す前には、水を飲んだり、エッジボイスを出したり、腹筋を意識するなどの下準備を行うこと。実際に声を出すときに重要な器官である声帯や咽頭、口腔、舌などを意識して発声すること。日本語として重要な母音・子音を明瞭に発音することなどがあげられました。
全員で発語の練習を行ったり、早口言葉をやってみたりと楽しい講義でした。
最後にはお話上手の秘密として、「開けたら閉める」、つまりひとつの話題を出したら、必ずその話題を締めくくって次に進むと聞きやすいとのアドバイスをいただきました。
■高齢者の自動車運転について
平成30年12月7日(金) プラザイースト 映像シアター
講師:荒木 敏夫氏
埼玉県県民生活部防犯・交通安全課
埼玉県内の交通事故による死者は162名で全国ワースト3位、うち76名が高齢者。そのうち、36名が歩行中に事故にあっている。
高齢者のドライバーの交通事故の特徴
・自転車を支えられない
・車のブレーキを踏む力が弱い
・思い込み、瞬時の判断ができない、判断力の低下
・視野が狭まる
高齢者の事故の形態
①追突②交差点③右折
このうち、追突と交差点で全体の50%
運転寿命を延ばすために
・ナビがあっても予習
・こまめに休憩をとる
・遠回りでも安全な道を通る
・安全運転支援機能装置を装備
・体調が万全でないときは運転しない
・夜間、降雨時は運転しない
免許の返納時期はヒヤリ、ハットなどの経験から、自分で決める
■健康と栄養・パートⅡ
平成30年11月16日(金) プラザイースト 映像シアター
講師:中嶋洋子氏(医学博士:15期級友)
昨年に引き続き、「健康と栄養」についての講義。
健康維持のためには栄養バランスが重要。適切なエネルギーの摂取と栄養バランスに留意すること。理想的な栄養バランスを組み合わせた食事として、和食の基本といわれる「一汁三菜」がある。食事の基本として、主食・主菜・副菜をそろえることを意識する。また、たんぱく質はいろいろな食品から取り入れること。
日々の食生活をバランスの良い食事に改善する意識を持つこと。
■「カメラと写真の話」
平成30年6月15日(金) プラザイースト映像シアタールーム
講師:釜 幹男氏(8班)
日頃撮影している写真が、ちょっとしたひと手間で味わいのある写真に
変わるやり方や、写真を撮る楽しみなどを映像を交えながらの解説でした。
■「めざせピンコロ人生」
平成30年5月18日(金) プラザイースト映像シアタールーム
講師:権田 紘之氏(1班:PP史跡めぐりクラブ代表)
1.PPK(ピンピンコロリ)の定義
K(平均寿命)ーPP(健康寿命)=NN(介護期間)
このNNを可能な限り「0」に近づけることが「めざせピンコロ人生」
2.PPKの歴史
1980年、長野県で北沢豊治氏が健康寿命体操を考案、日本体育学会に
「ピンピンコロリ(PPK)運動について」として発表したことが始まり。
3.PPKを全うした人たち
・建築家 津端修一氏
・聖路加国際病院名誉院長 日野原重明氏
4.人生100歳時代のPPK
■「将棋の歴史」
起源から藤井聡太六段、羽生善治永世七冠誕生まで
平成30年4月6日(金) コムナーレ10F 多目的ホール
講師:日本将棋連盟 常務理事 森下 卓先生
将棋の発祥は2,500~3,000年前の4人で戦うゲーム「チャトランダ」といわれる。それが西洋にわたりチェスとなり、600~700年前に統一されて現在の姿になった。一方、東洋にわたったものは統一されることなく、100種類ほどに分かれたままになっている。なかでも、日本将棋は最も進んだものとして位置づけられ、とった駒が使えるという唯一の特色がある。そのため、他のゲームと違い、敵味方の駒が同じ色となっている。
戦後はとった駒を使うのは捕虜虐待につながるということで、GHQにより禁止となりそうな事態となったが、升田名人がマッカーサーに直談判して禁止を免れた。
今年の名人戦が行われる奈良・興福寺で1,300年前の駒が発見され、最古の駒とされる。以前は804駒を使う大局将棋もあったが、室町末期から戦国初頭にかけて現在の姿になった。徳川家康が1612年に将棋所を設置して、それから名人位が生まれた。当時の名人は死ぬまで名人だったが、昭和10年に関根名人が実力制名人位制度を設けて現在に至る。新たな制度での初代名人は木村義雄。その後、大山名人、中原名人、谷川名人を経て、23歳で羽生善治が名人となった。他のタイトルと違い、名人になるのは一朝一夕とはいかず、藤井聡太六段も最速でもあと数年はかかる。
将棋の長所は「読む能力」が育つことと、礼儀作法が身につくことである。400年の歴史で名人はわずか25人。藤井聡太六段は羽生善治永世七冠以来の間違いない大スターであり、今後ともぜひ注目していきたい。
■「応急手当講習会」-AED使用法、心肺蘇生法などー
平成30年2月2日(金) 浦和コミュニティセンター第14集会室
講師:さいたま市消防局 並木氏・斎藤氏・弓削田氏
・応急手当ての必要性と心構え
・マネキンを使って心肺蘇生法の実演講習
周りの人に支援を要請(救急車の手配など)
心臓マッサージや人工呼吸の方法
・マネキンを使ってのAED操作方法の実演演習
高電圧が発生するので周りの人を遠ざける
・頭で理解していても、いざ実際にやってみると勝手が違うことが分かった。
■笑って健康、楽しく暮らす
平成30年1月5日(金) 浦和コミュニティセンター第13集会室
講師:彩の国いきがい大学 北沢正嗣氏
・「笑い」は健康のもと
・100歳時代は必ず訪れる
現在、10歳の人の半数以上は100歳まで生きる!
・100歳以上の人口比率
(高)島根県 97人(人工10万人当り)
(低)埼玉県 32人(同上)
・PPNNK NN=「寝んね」の期間を極力短くする
平均2,800日(女性)
2,500日(男性)
・「沈黙は禁」
とにかく笑う、喋る、動く⇒入力だけではだめ、出力が大事
・咀嚼は大事⇒年をとればとるほど、ガムを噛む
・買物に出る機会が少ない人ほど認知症になりやすい
・円⇒縁⇒援
■健康寿命のカギを握る栄養摂取について
平成29年12月1日(金) 浦和コミュニティセンター第13集会室
講師:中嶋洋子氏(医学博士:15期級友)
健康寿命を延ばすには、①生活習慣病の予防②感染症およびがんの予防③フレイル(虚弱)、サルコペニア、ロコモの予防の3点が必要。
そのためには、日頃から栄養摂取について関心を高めておく必要がある。その目安としては、厚生労働省が日本人の健康状態を向上させ、生活習慣病の予防および重症化の予防を目的として策定した食事摂取基準がある。これにはエネルギー摂取量や栄養素の摂取量が定められている。
各個人のエネルギー必要量は、それぞれの基礎代謝量と身体活動レベルから算定でき、それに見合った栄養素を有する食事をとることが必要。
特に高齢者が気を付けなければいけないことは、加齢に伴う身体の変化により栄養不足に陥り、フレイル(虚弱)になる可能性があることである。栄養と運動によりフレイルの進行を断ち切り、健康寿命を延ばすことを心掛ける。低栄養に陥らないためにはバランスの良い食事が最も大切だが、コメや小麦を主食とする場合はリジンが不足するため、リジンの多い肉類、魚介類、卵、牛乳・乳製品などの動物性たんぱく質や、大豆・大豆製品を一緒に摂るとよい。
■成年後見人制度について
平成29年11月24日(金) 市民会館うらわ
講師:成年後見人制度を考える市民の会
野辺 由郎氏
森戸 伸行氏
進行:中川 孝氏(15期校友会)
成年後見人制度は介護保険制度と同じ、2000年4月にスタートしました。また、成年後見人制度をさらに促進するための成年後見制度促進法が2017年4月の施行されました。利用者は20万人弱、年間の申し立ては約3.5万人で、そのうち9割が法定後見人です。男女の内訳としては女性が多く、年齢別では80歳以上が多くなっています。申し立ての動機としては、預貯金の管理が40%を占め、その他、身上介護、保険金の受け取りと続きます。
後見人になる人は社会福祉士、弁護士、社会福祉協議会、対象者の子供(最近は少ない)それに市民後見人などです。
また、遺言の日が1月5日に制定され、死後の無用な争いを避けるため、生前遺言の作成を勧めます。そこには、結論だけではなく、本人の「思い」をきちんと残すことが大事です。
■埼玉サッカー100年の歴史と浦和レッズ
平成29年9月23日(土) 埼玉スタジアム2002
浦和レッズの母体となる三菱自工サッカー部は1950年創立。92年に浦和レッドダイアモンズとなり、93年Jリーグ創設以来のチーム。しかし、世界には150年以上の歴史をもつクラブもあり、まだまだ歴史は浅い。三菱自工時代は本社は神戸にあり、優勝実績も数多くあったが、Jリーグの創設を前にホームタウンとなるサッカー場が見つからなかった。本田技研(和光、狭山)に打診するも不調。
【ビデオ放映】「埼玉サッカー100年の歴史と浦和レッズ」
一方、さいたま市(旧浦和)はサッカーのレベルが高く、多くの高校全国大会優勝の学校を生み出して、「埼玉を制する者は天下を制す」とまで言われていた。そこで、Jリーグ(川淵チェアマン)に相談し、浦和をホームタウンとすることがスムーズに決定した。(ファミレスで打ち合わせをしたという)
クラブの理念は次の3つ。
・少年の健全な発育に寄与する
・地域に健全なレクレーションの場を提供する
・世界に開かれた窓となる
浦和レッズのサッカー以外の特徴として、サッカースクールを持っていないことがあげられる。その代わり、子供たちの心を育てようという趣旨で、浦和レッズハートフルクラブというものを10年以上、続けている。市立浦和出身で三菱自動車、日本代表キャプテンの経験がある落合弘氏(72歳)が指導。毎週金曜日に県内6会場で実施している。ここは、サッカー技術を磨く場ではなく、相手に対する思いやりの心を醸成することを主眼としている。そのため、応援が素晴らしいと点がつくが、相手チームの失点に声援をしても点がもらえる。この指導方法は埼玉の小学校の1コマとして採用されている。また、東日本大震災の被災地の復興支援として、この11年間、同じ学校に出かけて行ってサッカーをやっている。タイではHIV感染者がいる施設に行き、サッカーを教えたことがきっかけで、それまで近寄らなかった街の子供たちと一緒にサッカーチームを作ることになった。外国ではホーム・アウェイで選手に対する待遇に大きな違いがあるところが多いが、日本、とりわけ浦和レッズは最高のもてなしの心で相手チームを扱っている。
■中山道と浦和宿界隈を歩いて新発見
平成29年6月30日(金) コムナーレ10F第13集会室
簡単なレクチャの後、浦和駅に集合し、4つのグループに分かれて、浦和
ガイド会のガイドさんの案内で浦和宿界隈の古い街並みを散策する予定だっ
たが、梅雨時のあいにくの雨模様のため、屋内での座学講和となった。
講師は浦和ガイド会の前田さん。
中山道が過去、どのような位置づけの街道であって、中山道、とりわけ浦
和宿を通る参勤交代の大名行列の模様や、どのような歴史的に著名な人が中
山道を利用したかを説明していただいた。
・加賀金沢藩の参勤交代
12泊13日
行列人数は実際には2,500人~4,000人
1回の参勤交代に要する費用は約10億円
・伊能忠敬の中山道測量
夜間も星を見て測量を行った
・十辺舎一九の中山道取材
挿入絵も自身で描いた
・京から将軍家へのお輿入れ
一つの宿を花嫁行列が通り過ぎるのに4日を要した
京から江戸までの行程は約1か月
・新選組の近藤勇は流山でとらわれたが、大きな街道では襲撃の恐れが
あったため、浦和経由で板橋へ護送された
・お召馬車
明治天皇の北陸巡幸の際には埼玉師範の鳳翔閣が行在所となった
その他、浦和にうなぎ屋が多い理由やいきさつなども紹介された。